勝手に松原祭~生きていてよかったそんな夜があったから死ぬまで生きてやろうじゃないか~@神戸太陽と虎
普段はインスタに写真と一緒に簡単な自分なりのメモをつけて載せています。
で、こっちにはその文章にもうちょい何かを付け加えたものを載せているんですが…
あまりのライブのすばらしさに、インスタのほうにかなり長い文章を書いてしまったので、ほとんどそのまま載せようかと思います。
というわけで。
2016年10月20日、木曜日。
この日は仕事を鬼のように終わらせて神戸へ。
わたし敵的大好物の2バンです。
このハコのオーナーである松原さんは、今年の春、ステージ4の腎臓がんと診断されました。
彼はそれを公表したうえで、自らが主宰するカミングコウベを開催し、片側の腎臓を適する手術を受けました。
今、抗がん剤治療をうけていらっしゃいます。
「生きていてよかったそんな夜があったから死ぬまで生きてやろうじゃないか」
そんな、闘病中の松原さんに向けた?(抗がん剤治療中やからハコで観れてる訳ではないだろうけど、でも開演前にあいさつに来てはるのを目撃。つくづく?律儀な方だ)勝手に松原祭。
タイトル通りとてもとても素晴らしい対バンでした。
先攻はフラカン。
正直言うと、フラカンに対しては、最近ののほほんとしたセットリストそのままやったらちょっと怒ってまうでぐらいのコトは思っていたのですが、でもって、セットリストはいつもと大きく変わらないものだったのだけれど、なんだかいつもと違って聴こえたし、いつもと違って見えた。
いつもは泣いてしまうほどではない「ロックンロール」でなぜか涙腺が緩んだし「無敵の人」ではけっこうガチ泣きしてしまった気がする。
そして、この日の「発熱の男」は圧巻だった。
いま思い出してもちょっと泣ける位やから、相当なものだと思う。
それから、「今日は祭り!!祭りと言えば何をやるんだ??」的に始まった真冬の盆踊りで締め…かとおもいきや…の深夜高速。
「この曲を意図的にセットリストから外していた時期があって、その時にスタクラ(今は無き神戸スタークラブ)で、後ろから深夜高速やって!!!って声が飛んで来て、その声の主が松原だった。
その時に、ああ店長自らこの曲をそんなに好いてくれているんだ、って実感した」
って言ってた圭介さん。
「あんなやかましい人間は、天国からも地獄からも拒否されるから、絶対にここに戻ってくる」
って少し言葉を詰まらせながら話した圭介さん。
きっと松原さんがフラカンを愛してくれているのと同じで、フラカンの松原愛を感じた瞬間でした。
だがしかし!!
やっぱりかという流れか何なのか、後攻のガガガが全部持って行きよった!!
この日のコザさんは、反則やと思うくらいカッコよかった。
「平日のライブハウスにこれだけのひとが集まってくれているということは、ライブハウスはまだ死んでいないということです。
松原だってまだ死んでないということです!
今日は松ちゃんに報いるライブをします」
そう言い切ったコザさんが何だか眩しかった。
深夜高速のトリビュートに誘われた時に、ガガガSPは意図的に断ったんだそうです。
「深夜高速はもちろん好きな曲やけど、フラカンには他にも好きな曲がいっぱいあるから、同じ曲を14回聞かされるアルバムに参加するよりは、もっと他の曲をやりたかった。
フラカンが大好きだから、そういう理由で断ったということは、俺の1つの誠実やと思っています。
それだけ俺たちはまたフラカンとやりたいと思っています。
もし、同じことをされるんやったら、うちのバンドではこの曲になるんでしょう。」
というコトバからの本編締めは「線香花火」。
何だかんだ言いながらも、人間として誠実に音楽や歌に向き合うコザさんの姿が垣間見えた気がします。
そしてアンコールは、「死ぬまで生きてやろうじゃないか」というライブのタイトル通りの「晩秋」。
本当にいい対バンでした。
こんなにすっきりした気分でこのコトバを使ったのは久しぶりかもしれない。
どちらのバンドに対しても本当に心の底から音もパフォーマンスも楽しむことができました。
フラカンはわたしにとって本当に実家のようなバンドだけど、この日はガガガのパフォーマンスが圧巻だった。
あんな全部を持っていくバンド、ほかにどれほどあるんだろう。
そんなこんなで。
次に彼らを観れるのはいつだろう、それを楽しみにしています。
最後に。
生きていてよかった そんな夜があったから、
フラワーカンパニーズ「深夜高速」(@川﨑クラブチッタ/2004.8)
死ぬまで生きてやろうじゃないか
ガガガSP「晩秋」LIVE〜COMIN' KOBE '14〜
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