ユレテミヨウカ

大好きな音楽、ライブ、編み物の記録をぼそぼそつづります

四星球 vs ハロウィン ~僕たち、年中やってます~@なんばハッチ

こんなに感無量だったライブも久しぶりではなかろうか。

自分自身が激しくくさくさしていた時代、私は救いを音楽…というよりライブハウスに求めてしまった。
たぶん、フラカン和義を観に行ってしまったことが引き金の一つなんだろうけど、そんなスイッチが入ってしまった。

そんな時代が遠い過去に過ぎ去った今も、私はライブハウスに通っている。
頻度は少し減ったけど、ライブハウスに行くことが私の日常においては普通のことになっている。

そんなライブハウスで出会ったバンドの1つ、四星球。

お客さんが全然いなかった時代を知っている自分としては、彼らの記念すべき瞬間に立ち会えたことはとてもとてもうれしいことなのです。

というわけで、2016年10月30日、日曜日。

https://www.instagram.com/p/BMPuZcChC_q/

とはいうものの、同日に京都で開催されていたボロフェスタとどっちに行こうかギリギリまで悩んでいたので、チケット取ったのはかなり遅いタイミング。

チケット発券したら整理番号1600番代に近い番号でびっくりしました。でも、この日はこっちに来て正解だったと思う。

ハロウィンなので仮装していったら飴ちゃんとラムネがもらえるという趣向。
お手軽なのでウォーリー(正確にはウェンダ?)で行ったらウォーリーいっぱいいた。

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ライブ後のウォーリー達。

ちなみにこの後打ち上げに行ったお店にもウォーリーいっぱいいました。
なのでウォーリー探す必要がない問題、発生www。

さて、ライブのことを。

彼らのライブはいつもいつも盛りだくさん過ぎて、何を書いていいのかわからなくなるけど、無理やり掘り起こしたいと思います。

序盤、「クラーク博士と僕」の前の康雄君の言葉。
「この曲14年前の曲なんですよ。
普通14年前の曲ってもう懐メロでしょ?
でもこの曲はまだ新しい。
なんでかっていうと、ずっとライブハウスでやってるからなんです」
このバンドを好きになり始めたころにずっと聴いていた曲の1つだったから、その言葉だけで視界がにじんでしまいました。

そして、中盤、その時はやってきた。

「妖怪泣き笑い」っていう曲がありまして。
曲の終盤、フロアを座らせてみんなで一斉にジャンプするっていうパートがあるんですが、そこで、ビクターの犬の仮装をしたビクターの人が登場して。
「四星球にメジャーデビューの話を持ってきました」
「契約書を持ってきたんでハンコください」

って。

あっけにとられるフロアとステージに上がっていくビクターの人(横田さん)。

そして、ここからのライブは猜疑心にあふれるメンバーからハンコをもらっていくという趣向で進行しました。

まずはU太くん。
心の声「ビクターといえばDragon Ashと同じ事務所…」
そこにすかさずヨコタさん
「U太さんのベースかっこいいですよね
これからはU太改めUTで行きましょう!」
「ハンコ押します!!!」
…はやっっっ!!

続いてまさやん。
「四星球いい曲が多いから、メジャーで通用すると思う」
って言って、自らハンコ押しまーすって宣言したのに、
まさやんは頭がよくないので、保護者の方のハンコがいります、ってことでwww、客席からまさかの母タケダクミコさん登場、東京のワンマンライブで使ったちゃぶ台を使ってハンコを押しました。

お次はモリスくん。
ハロウィンだからまさやんにプレゼントを買いました、これから宅急便で届きます、ってことで、届いた宅急便の送り状(届けに来たのがU太くん扮するあわてんぼうのサンタクロースで、その時点で腹筋やばかったです)にハンコを押したら、それが契約書だったっていうベタなオチ。

そして、康雄くん。
本編が終盤に入り、出世作から続いて旅BEATを歌った康雄くんに、ビクターの横田さんが、
「あとは康雄さんのハンコだけです」
と、「本気のこもった」手紙を読んでくれました。

まずは、メンバーに向けて。

「メジャーという世界にいると、CDの売り上げやダウンロードの数で音楽が評価されてしまうという場面に何度も出くわすけれど、四星球に出会って、音楽って文字通り音を楽しむものなんだということに改めて気づかされました。
笑顔の数で評価される音楽があるべきなんだということに気づかされました」

そして、フロアに向かって。

「ファンの皆さん、四星球と皆さんのこれからの道のりに、ビクターという1匹の犬を加えてください。
1人でも多くの方に四星球の音楽に出会ってもらい、たくさん笑ってちょっぴり泣けたら、まだ日本の音楽も捨てたもんではないと思います」

…正直な話をすると、最初は(少なくとも私は)複雑な心境でした。
嬉しいけど、いいお話だけど、でも大丈夫なんだろうか…って。
そんな私の逆説的な気持をすごくていねいに打ち砕いていくようなライブを観れたし、偉そうな言い方だけど、この人に四星球を預けてもきっと大丈夫だと思えるような演出でした。
すごくベタだなって思ったけど、娘を嫁に出す父親の気持ちってこんなんなのかもしれない。

メジャーデビューすることを、こんなにていねいにファンに説明して、なおかつそれをライブを転がすネタにできるバンドってそうそうないと思います。
それに付き合ってくれたビクターという会社も含め、これからも四星球を好きでいようと思います。

そして終盤に演奏された「潮騒ぎ」で本格的に涙腺が切れて、どうにもこうにも。
メンバーが歌うパートで、康雄くんがU太くんのことを
「お母さん!!
自慢の息子さんですよ!!!!」
って紹介してて、もうなんかいろいろいろいろ訳のわからんものがこみあげてきて困りました。
仮装してなかったら…もといメガネかけてなかったらモッシュピットに突っ込んでたと思います。

https://www.instagram.com/p/BMMUlRTB0sW/

ライブで何があったか、書き出すとキリがないので、メジャーデビューの花向け?に宣伝を。
彼らのライブはすごくいい意味で凝っています。
茶番に見える部分もあるかもしれないし、事実茶番なんだけど、でも、お客さんを笑わせること、人の心を熱くすることにすごく特化したバンドだと思います。
康雄くんが言ってました。
「みんな今日、仮装して来てくれてニコニコ笑ってるやん?
でも、明日からまた真面目に働いたりするんでしょ?
それって、明日からの真面目な姿の方が仮装とちゃうんですか?
今日、ライブハウスに来て、ニコニコ笑ってるこの姿の方が本当の姿と違いますか!?」
真面目なニンゲンの仮装を辞めてみたい方はご一報ください。
いつでもライブにお連れさせていただきます笑。

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