ユレテミヨウカ

大好きな音楽、ライブ、編み物の記録をぼそぼそつづります

ソウル・フラワー・ユニオン『アジールから希望の一撃!』ツアー@京都磔磔

JUGEMテーマ:LIVE! LIVE! LIVE!

ワタシとしたことが、カンバンの写真を撮り忘れてしまいまして。
しょぼぼんなのです(笑)。
そして、
「まりちゃんの髪型って、中川さんといっしょだね」
これがライヴ終了後の関心事。

という訳で。
2011年6月13日。
ソウルフラワーユニオンのツアーに参加してまいりました。
蒸し暑い初夏の京都。
このバンドにはなんとなくこの季節がとても似合う気がします。
ゲストは騒音寺
磔磔というハコでまたもやバケモノに出会ってしまった、そんなライヴの記録です。



この日は18時開場、18時半開演。
定時まで仕事だったので、文字通りマッハで市バスに飛び乗りました。
四条烏丸のバス停に着いたのが18時15分。
どえらい勢いでカツカツ歩いてどうにか開演直前に磔磔に到着。
この日の京都は結構蒸し暑かったのですが、磔磔に到着した時点で汗だくで。
一息つく間もなく、暗転。

いつものSEでまずは騒音寺の登場。
この日のなべさんは前回ファンダンゴで観た時と同じ黒のきらっきら。
ここしばらく騒音寺は前の方で観てたんですが、この日は後ろの方で楽しみました。
久々に遠くから騒音寺を観たんですが、ちょっと遠くから観るなべさんもステキ。
出てきはっただけでうろたえてゴメンナサイ(笑)。
社会の窓からで騒音寺がスタート。
続いておでこ娘からDrug store boogie。
これ、たぶん今年の2月にokamoto'sとの対バンで聴いて以来だわ。

モノノケサミットとは何回か一緒にやってるけど、ソウルフラワーユニオンとは2回目なんだそうで。
意外でした。
フロアーに向かって、
「2回目かな、3回目かな」
ってなべさん、誰に聞いてるんですかいな。
フロアーからの反応があんまりなくって、
「もうしゃべらんぞ」
ってちょっとすねるなべさん、カワイイ←ヘンタイ。
日本全国、「そ」で始まるバンドってなかなかないらしく。
それが2つも今日見れるってなかなかにお得だと思います、だって。
タワレコでも”そ”のところに”騒音寺”、”ソウルフラワーユニオン”ってね。
ブックオフ行っても同じです」

なべさん、まだ地デジ化してないそうです。
世の中、地デジ化してない人が5%を切ったそうで。
でも騒音寺には2人地デジ化まだの人がいるから、40%。
だから安心してください、みたいなこと言ってたかな。
あと、携帯も持ってないしパソコンは持ってるけどインターネットはできないそうで。
「原始人を見るような目で見るな」
とか言ってました。
で、フロアーに向かって、
「だれか地デジをください」
地デジ…どうやってあげたらいいんだろう(笑)。

新曲のあるがままにを今回も聴けました。
やっぱいい曲だわ、アルバムも楽しみです。
それから乱調秋田音頭、最後はRock and roll (will never die)で騒音寺終了。
時間は短かった気がするけど、がっつがっつ踊ってまいりました。

続いてソウルフラワーユニオン
磔磔の2階から登場した中川さんを見た瞬間、噂のメヂカラにぱきゅんと撃たれる(笑)。
うわぁ、かっこええやん、ヤラレタ。
でもって、コーラスのミホさんのカワイイこと。
うわぁ、かわいいやん、ヤラレタ。

ライヴは月光ファンファーレでスタート。
実は、先週ピンヒールに刺さった足が完治しておりませんで。
だもんで、とりあえず足の甲を固定しておこうと、ガッチガチに固いJUSTINのペコスブーツをはいて行っておりまして。
それがまぁブーツ自体が重いこともあって、踊りにくいのなんのって、でも、そんなん関係なく踊る。
ばてる→息を吹き返してまた踊る
この繰り返し。

冒頭のMCで、先日のファンダンゴでのイベントのことに触れてました。
「こないだ片山ブレイカーズとか騒音寺ファンダンゴでソウルフラワー震災基金にお金を入れるイベントをやってくれて。
やってくれたことに感謝したい。
やれることからやってます。
震災の復興は長期戦になるから、みんながピンポイントでやれることをやったらいいと思う。
そんなでっかいことはできひんし、それぞれがピンポイントでいろんな事をやって、ピンポイントだらけで被災地とつながっていけたら言いと思う」
なんだかあのイベントに参加できた自分が誇らしくなりました。
ピンポイントでできること。
信頼できる、大好きなミュージシャンたちに少しでもお金を預けること。
それもワタシが文字通り"ピンポイント"でできることなのです。

磔磔にもソウルフラワー震災基金の募金箱を置いていたそうで。
10万円以上のお金が集まったそうです。
その報告をしながら奥野さん、
「…最近俺のオルガン、調子悪いんねんなぁ…」
って。
こらっっっ(笑)。

中川さんは4月と5月に、女川町、南三陸町石巻などの被災地を回って出前ライヴをして来たそうです。
そこでやった曲をやりますってことで、
遠洋漁業の町だから、この曲をやったら80歳くらいの漁師のおじいさんが、こいつ通やなって感じで見てくれる」
って、おいらの船は300トンって曲と、宮城県の民謡を。
どちらもステキなアレンジ。
中川さん、
「やってるときはかなり自分に酔ってる」
んだそうです(笑)

「荒れ地にて」が秀逸でした。
頭のシンがジンジンした。
気が付いたら涙が出てた。
あんなに優しくて強くて、そして哀しい歌はめったにないと思います。

それから、「日本列島いろんなところで歌わせてもらってる歌です」って、「満月の夕」。
このバンドのライヴでこの曲を聴いたら…ってわかりきってたことだけど、やっぱり胸が熱くなった。
あの、阪神大震災の時のことを思い出した。
あの時ワタシは京都にいて、直接大きな被害にあったわけではなくて。
幸いにして神戸にいた友達もみんな無事で。
まだ大学生だった私は、同じ関西にいながら「震災」を直視することを裂けていた気がします。
それゆえになのかはわからないけど、なぜか今回の震災はより多くのことをワタシに問いかけてくるのです。
年を経て自分がちょっとは大人になって、社会的な視野が広くなったからかも知れないし、単に年をとって涙もろくなったからなのかも知れないけど。
いろんなことを感じながら、考えながら、感謝しながら生きなきゃあいけないなぁ、って思うのです。

ライヴのクライマックスは跳べて踊れる文字通りのキラーチューンのオンパレード。
ダンスは機会均等から、海行かば山行かば踊るかばね、そして秋田音頭、ラストは神頼みより安上がり。
踊らずにおれようか、この流れ。
ブーツが重くてすぐに息切れしちゃったけど、限界まで絞り出して踊ってた気がします。

この時点ですでに21時はとっくに回っておりまして。
磔磔は21時が音止めなんです。
ホントは時間切れなんだけど。
それでも、
「もう1曲やっていいって言ってもらえたんで」
って、アンコールは、うたは自由をめざす。
福島から、うたは自由をめざす。
京都から、うたは自由をめざす。
中川さんがそう歌ってたのが印象的でした。
そして中川さんに合わせてコーラスするフロアもステキだった。
そんなこんなで終演は9時半まえ。
磔磔には結構行ってるけど、こんなんはじめて。



本当に最高の1時間半でした。
ワタシには難しい思想とかはわかりません。
彼らのライヴでは踊りたいし楽しみたい。
そのうえで、彼らが投げたものを私なりに受け取って自分なりに考えたい、そう思います。
今年のotodama、あのピースフルでゆるい空気の中で彼らを観たいなぁ、何となくなんだけどそう思いました。

さて、次回。
6月18日、心斎橋クラブクアトロでのokamoto's×四星球。
1か月ぶりの四星球。
ガッツリ楽しんでこようと思います。