侮るなかれ、大人の手足口病(解熱後、チリチリ編)
ここ何年か経験したことのなかった発熱から一夜明けて、8月17日、土曜日。
起床して熱を測ると、微熱程度。
とりあえず熱は下がったとほっとしていたんですが、ふと手足の指先にチリチリしたような痛みを感じました。
表現が難しいのですが、指先を蚊にかまれたような感じでいたかゆい。
それから、指先に火傷をしたときのようなへんなツッパリ感があるのです。
両手とも親指と人差し指、それから中指が激しい。
足のほうは親指の側面(外側)と親指の近くの足の平?(足のお肉が一番むっちりしてるトコロ)が一番激しくチリチリしました。
足と手では感じ方が違うのか、足のほうは皮のツッパリ感はそんなに感じませんでした。
最初は、
「これはえらいところを蚊にかまれてしまった」
って思ってました。
実際、チリチリしながらもこの日の日中は外出することができたんです。
でも、今から思えばおかしいんですが、食欲はあるのにほとんど食べられない状態が続いていました。
これはのどの痛みと、口腔内が腫れたような違和感(口内炎とはちょっと違った感じなんです)から来たものだったのですが、アイスクリームとか果物ですら食べづらかったのです。
本格的におかしいなぁと思いはじめたのはこの日の夕方。
夕方、有馬から帰宅した両親に熱が出たって話をしたりしながら(心配をかけまいと前日には連絡はしませんでした)、準備をして夕食。
このころには手足のチリチリが激しくなってきていて、お箸も持ちにくいし、歩きづらいし。
のどの違和感も増していて、お豆腐ですら食べにくい状態になっていました。
それに、蚊に食われたのなら、時間的に言っても症状が緩和してないとおかしい。
ワタシの手足のチリチリは時間を追うごとに激しくなっていて、さすがに何か違うなぁ…って思いはじめました。
それに、手足に赤いぽつぽつのようなものができているんですが、虫に食われたのならその出口?的なものがあるはずだけど、それも見当たらない(芯のようなものがあるぽつぽつとないぽつぽつがありました)。
それに何より、痛みとかゆみがどんどん増していて、この状態でこの週末を過ごすのはつらすぎる。
また、前日にペットホテルにワンコを預けていたこともあって(普段からトリミングでお世話になっているところなので、もちろん信頼しているのですが)、ダニにかまれたのではないか、という不安もありました。
というわけで、ダニにかまれたことが原因で亡くなる人だっているんだし、っていう母に説得されて、救急に対応してくれる病院に連絡して、クルマで病院に向かいます(クルマのペダルは踏みづらかったものの、この日は自分で運転して行けました)。
病院に到着したあたりから足のチリチリがさらに増してしまい、ぴょこぴょことペンギンのような歩き方しかできなくなりました。
病院では、結論から言うと救急外来だったこと(つまり専門の先生ではなかった)もあって、診断がつくのに結構な時間がかかってしまいました。
「発熱後、チリチリした痺れに似た感覚がある」
ということで、最初は熱中症とアレルギーを疑われました。
(事実、足が腫れて熱を持っているのに刺激されたせいか、もともとあったアトピーの湿疹も真っ赤に腫れあがっていたので、紛らわしかったのかなぁ、って思います)
血液検査をされ、ここ数日の行動や食べたものについて詳しく尋ねられ…それでも結論は出ず、別の先生の診断を仰ぐことになりました。
ここで、残念だったのは手足にできている発疹を最後までしっかり確認してもらえなかったこと。
手も足も真っ赤に腫れていたので、発疹の存在は確かにわかりづらかったと思います。
でも、
「手足に蚊にかまれたようなかゆみがあって、皮ふが突っ張った感じの違和感がある。
口の中も口内炎ができているときのように腫れた感覚があって、ものが食べづらい」
と訴えたのですが、私の訴え方がまずかったのかしら。
手のひらも差し出したし、口の中も何回も診られたんだけど・・・。
最終的に、別の先生がワタシの手を一瞥して、
「これ、手足口病じゃない??」
これで診断がつきました。
元来、総合内科でお世話になる類の病気で、救急にいた先生方は大人が罹患したのに遭遇したのは初めてだったんだそうで。
で、
「風邪と一緒でウィルス感染だから、効果がある抗生物質などもないので、経過を見てください」
ということで、特にお薬も処方されず、帰宅することになりました。
このときは、まだ歩けてもいたし、クルマの運転もできていたので、
「このチリチリした感じはイヤだけど、何日か我慢してればいいのよね」
っていう余裕が少しは心にありました。
この感覚としばらくお付き合いするしかないのよね、いやだけど我慢できないほどじゃあないし、歩きづらいけど、まぁ動けるし・・・っていう、つまりはここが症状のマックスだと思っていたわけです。
これが大きな間違いであることに気づいたのは、この日の夜から翌日にかけてのこと。