ユレテミヨウカ

大好きな音楽、ライブ、編み物の記録をぼそぼそつづります

サンボマスター『ロックンロール イズ ノットデッド ツアー』@Zepp Namba OSAKA

JUGEMテーマ:LIVE! LIVE! LIVE!

今年の5月、なんばhatchを文字通りのパンパンにした、サンボマスター

「なかなか売り切れですって出ないからひやひやしてた。
そしたら田口君が、山口さん、今日ソールドアウト出しました、って教えてくれて。
で、何人入れるの?って聞いたら、2,000人です、だって!!!」
「もう、今日はこのあともう1人でも入ったら消防署が来ますからね!!」
あの時の山口くん、こんなことを言ってたなぁと思い出しつつ。



2012年10月19日、金曜日。
Zepp Nambaでのサンボマスターのワンマン、行ってまいりました。

その、圧倒的なパフォーマンスで何もかもが明るく照らされた、そんな気がします。


この日はお仕事は時間休をいただいて、ちょっと美容院によって前髪切ってもらって。
ワタシより1時間遅くあがる職場のお友達と一緒に会場を目指しました。

多分なんだけど、Nambaって書いてるけど、大国町のほうからのほうが近い気がする。
というわけで、大国町の駅から歩いて、市場の横を通って。

 

はじめまして、Zepp Namba Osaka。
南港から移転してきたのって今年の春だったっけ??
意外に初めて来るのに時間がかかりましたねぇ。
個人的にはクルマですいすいーって行けたから南港の方が楽だったなぁって思うけど、新しいライヴハウスってなんだかワクワクします。
やっぱりキレイだねぇ、でもってなんか新しいにおいがしますw。

そんなことを思いながら開演ちょっと前に入場、後ろのほうのブロックの手すりのところを陣取って開演を待ちました。
開演直前にT口さんが登場、いつものゆるくてスベリ気味の前説があって。
「チカンはだめです、男性は家に帰るまで我慢してください」
とかw。
あと、この会場、柵が結構な密度で立ってまして。
なんでも消防法で決まってるんだそうですが、これ、逆に危ないと思う。
ダイブするヒトの足がかりになるからねぇ。
コロコロしてっても柵んトコで落ちちゃったら逆にケガの元だしねぇ。
ま、コロコロしないからいいや。
あと、
「このツアー関西公演はここだけです。
みんなでロックンロールショウをを楽しみましょう」
っていうのには激しく共感できましたw。

T口(田口って書いてやればいいのにね、ワタシ)さんが引っ込んでしばらくして、いつものゴダイゴからメンバーの登場。

「平日にもかかわらず、ありがとうございます!
田口君の前説でちょっとみんなが寒くなったかと思ったんですが、そうでもなさそうです」
なんでも、近藤さんが映画に出てから女の子のお客さんが増えたらしい。
だもんで、
「女のコにけがさせんなよ、お前らもケガするなよ!
ケガしない、させないツアー2012、で行きたいと思います」
ゆうた端から、
「めちゃくちゃやるけど付いてきてくれますか」
だってwww。

一通り演奏が終わるごとに、
「●△◆*※★●…!!サンボマスターです!!よろしくお願いします!!」
っていちいち自己紹介してて面白い。
しかも、前半なに言ってたのかほとんどわかんないw。
多分、こんばんは、とかありがとうございます、とか言ってたんじゃあないかなぁって思うけど。

オープニングの「衝動バケモノ」から、山口くんの
「踊れ、踊れ!!」
って声にあおられまして、自然にカラダが動く。
定番曲はやっぱり盛り上がりますね、
「世界を変えさせて送れよ」
とかね、やっぱり盛り上がり方が半端ない。

あと、
「スィートソウルなドラマー木内をフィーチャーした曲を作ってきました」
って”sweet soul drummer”っていうタイトルもまんまな曲が披露されてましたね。
そこで湧き起こるまさかの木内コール。
なぜかこの日は木内推しの日でしてww。
後から演奏された
「静かに光りつづけるもの」
ではまさかの木内さんハンドマイクコーナーもありwww。
しかもキラッキラのモール?かけてもらって歌ってて。
それからそれから、このときに回ったミラーボールがとてもとてもキレイだった、って言うことは視覚的には何よりも鮮明に覚えています。

そして中盤。
わかっちゃいるけど、今回もくさいことをくさいままにいう山口くんに涙腺が撃ち抜かれました。
「ラヴソング歌っていいですか?」
って前置きからの
「青春のかけら」。
そして、
「ラヴソングってなんだろうってずっと考えてた」
って言う山口くん。

愛だ愛だって言うけど、ラヴソングなんて恋人のことだけじゃあなくって、おばあちゃんのことでも、子供のことだって大事な人に歌う歌がラヴソングなんだ。
そう思った時に、どんな歌詞がいいかと思って。
そういう人たちが好きだとか、大好きだとか、なんだか生ぬるい気がした。
I Love Youでも生ぬるいし、好きだ、だけじゃあだめなんだって。
愛してるでも、まだまだ生ぬるいなぁって思って。
君を守りたい、もまだ今は違うと思って。
今、オレが思っているラヴソングの1番の日本語訳って、オレが大阪で歌いたいって自分なりに考えて出た答えが"あなたのことしか考えられない"。

こんな前置きで始まった「あなたのことしか考えられない」のおかげで涙腺が切れました。
この曲は今回のアルバムの中でも特にワタシが大好きな曲。
だけど、CDで聴いただけでも泣きそうになる曲。
みんながそれぞれ持ってる失った何か。
それが何かはヒトによって違うだろうけど。
失ってしまった何かを、そして、自分の手には戻ってこない何かを、諦めてしまっている何かを、それでも望んで望んでやまない歌なのです。

そして、
「嘘なんかじゃあない、信じて欲しい。
だから、君たちが美しいってコトをオレは何回でも言います。
こんなクソみたいな世の中で、君たちが笑っていてくれる限り、怒ったりあいつぶっ殺したいって思ってたりしてたって、君たちだけは本当に美しいっていう歌を歌います」
こんな前置きからの「ビューティフル」が秀逸だった。
フロアの盛り上がり、ステージから感じた熱さ、すべてにおいてグンを抜いていたと思います。

そして、本編締めの「ロックンロールイズノットデッド」の前のMC。
「毎日、日本はもうダメだとか、日本って言う国はもう死んじまったとか。
ここ1,2年の間にそんなことばっかり聞かされてきたんだ。
だけど、今日ここでぐちゃぐちゃになってる君たちを観て、そんなことはないって思った。
君たちは死んでねぇってことを証明しにきたんだ。
これは君たちの歌だ。」
とても力強い言葉だったと思います。

泣いてる顔を見に東京から来たんじゃあないって言った山口くん。
みんなに踊ってほしくて、笑ってほしくて来たんだていう山口くん。
しきりにフロアに向かって、
「踊ってください!!踊ってるか!!そんなもんなのか!!」
「笑え、笑え、みんな笑ってるか?笑ってるか?」
って声を投げ続けていたのがとても印象に残っています。
それは、彼らの願いであり、そしてワタシたちの願いでもあるのだと、そう思います。



山口くんは早口で、言ってることも聞き取りづらくてw。
でも言いたいことがたくさんあって、伝えたいことがたくさんあって、それが一気に湧き上がって来てあんな話し方になるんだろうなぁって思うんだけど。
でも、だからこそ彼の言葉はココロに響くんだと思います。
彼の書く歌詞は、やさしさに満ちていて、彼の書く曲はとてもまぶしい。
そのまぶしさにはきらきらしたキレイなものだけではなく、どす黒いきらめきもあって。
そんなまぶしさのパーツがココロのどこかにハマった時、ワタシにとってサンボマスターは最強のバンドになるのです。



11月に金沢で彼らを観ようと思ってます。
今回のZepp Nambaのキャパが2,500人、金沢のハコのキャパは300人。
ちょっとコワいけど、五体満足で帰ってこれる気がしないけどw。
それでもその混沌の中に立ち入れるコトが楽しみでなりません。

その間に次回。
同じ週の日曜日。
渋谷公会堂でのフラカンワンマンです。
以下、次号を待て♪



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20121019サンボマスター@Zepp Namba Osakaセットリスト

衝動バケモノ
恋する季節
青春狂騒曲
世界を変えさせておくれよ
スイートソウルドラマー
泣いてばかりじゃ見つからないぜ
君を守って君を愛して
あなたに心奪われたから
美しき人間の日々
青春のかけら
あなたのことしか考えられない
I love you & I need you ふくしま
ビューティフル
静かに光り続けるもの(インスト)
静かに光り続けるもの
光のロック
あの鐘を鳴らすのはあなた
そのぬくもりに用がある
世界はそれを愛と呼ぶんだぜ
できっこないを やらなくちゃ
ロックンロールイズノットデッド
(アンコール)
歌声よおこれ