Cocco Live Tour 2016 "Adan Ballet"@大阪オリックス劇場

近年、ライブハウスにばっかり行く日常を過ごしていたのですが、今年は城ホールやら、フェスティバルホールやらちょいちょい指定席のライブにも行ってるなぁ･･･なんて思いつつ、やっぱりカンバンを探してうろうろうろうろwww。

ライブハウスとちゃうねんから看板なんて無くて当たり前なんですけど、やっぱり学習能力ないです。

というわけで、2016年10月25日、火曜日。

わが愛しの歌姫のツアーの千秋楽、参加してきました。

待ちわびた･･･といえば大げさかも知れません。
事実、
「あー、ツアー始まったなぁ･･･」
くらいにしか思っていなかったし、すでにあったライブの情報を積極的に集めたわけでもない。

だから、どこの会場でどんなこっこが観れたのか、どんな世界が広がったのかは全くというほど知らないけれど、でも、今回のツアーも1本だけでも観ることが出来て、本当にうれしいと思っているのは確か。

欲を言えば、できればスタンディングの会場で観たかった（つまりは広島にすごく行きたかった）けれども、今、わたしは彼女で満たされているのも確か。

私にとってこっこはきっとこれからもそういう存在で有り続けるんだろうと、荘思います。

「今を生きる全ての生存者（サバイバー）に捧げます」

というフレーズの通り、優しさと愛と怒りと凄みに満ちた、余計なものなんて何もない、まさに全力疾走ということばがまさにぴったりの2時間でした。

ライブの中盤、いったんステージを去ったこっこ。
彼女が衣装を変えて再び出てくるまでの間、ステージでは踊る彼女の映像がスクリーンに映し出されました。

そこから演奏された、「強く儚い者たち」から「風化風葬」、それから「コスモロジー」への流れが本当に秀逸だった。
特にこれまで何度となくこっこを観てきたけど、初めてライブで「風化風葬」を聴けたことが本当にうれしくて、イントロが流れた時点で叫びだしそうになったし、叫び声を押しとどめたら代わりに涙が出た。

それから終盤、「眠れる森の王子様」から「蝶の舞う」をたたみかけるように演奏してから演奏を切ることなく始まった本編最後の曲である「有終の美」。
本当に美しかったし、圧倒された。
圧倒されっぱなしの自分をどうにかしたいと思いながら、でも、ここまでの世界が目の前で繰り広げられていて、それを観れているのだから、このまま流されてしまおう的な、戦う前から負けを認めてしまっているような･･･とにかく胸の奥がずきずきした。

この曲が終わってから、メンバー紹介を兼ねて少しだけトークのコーナーがあって。
「最後だから質問に答えよう」
って言ったあっちゃん。

「今日何食べた？」
って聞かれて、
「新幹線でお弁当買い損ねたから、着いてからまかない食べた。
鶏の胸肉の何かと納豆と･･･あとキャベツ！
巨乳の人たちに聞いたらみんなキャベツ食べたって言ってるから２年くらい前からキャベツ食べてる。
占いでも大器晩成だって言われてるから大丈夫！！」
って言い切ってましたwww。
わたしどっちかっていうと巨乳だけど･･･キャベツはそんなに食べた記憶ないぞwww。

それから、客席の子どもから、どうやったらバレエ甘くなる？って聞かれて、
「今でも毎日毎日、上手くなりたいと思ってる」
って答えてました。
24時間365日ずっともっともっと上手く踊りたいと思ってる、貪欲に願ってるって。
だからツアーが終わったら身体能力を高める為にピラティスに行くんだそうです。
質問した子どもから
「ありがとう、がんばります」
って返事をもらって、喜ぶこっこはとても幸せそうだったし、巨乳になりたいとキャベツをもりもり？食べる姿はとてもかわいらしいポジティブさだと思ったし、上手く踊りたいと願い続ける姿はとても美しい貪欲さで、なんだかほっとした。

こっこという1人の女性が、生きて、笑って踊り続けて、歌い続けてくれていることがこんなにもたくさんの人を喜ばせているし、幸せにしてくれている。
女神のようでもあり母のようでもあり、でも娼婦のような姿も持ち、貪欲に愛する男を求める女のようでもあり、少女のようでもあり･･･

そんな、この歌姫がやっぱりわたしは大好きで、それはこの20年あまり1ミリたりとも代わっていない感情なんだ、という確信を再確認できたので、とても幸せな気分だ。

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